ホルムアルデヒド気中濃度予測手法の研究：バックグラウンド濃度を考慮した濃度予測式の導出と実験的検証

摘要

①HCHO発散建材が単体、及び複数混在する条件下において、バックグラウンド濃度を考慮したHCHO気中濃度予測式(9)式、(10)式を導出した。②予測値と実測値は良く一致し、HCHO発散建材のCeq及びKを測定し、(9)式、(10)式を用いて、気中濃度を予測することが可能であることを検証した。 ③バックグラウンドガス中のHCHOによって、HCHO発散建材の見かけ上のHCHO放散量は低減する。 したがって、濃度予測において汚染質の発生量と換気量から算出した濃度に、バックグラウンド濃度を単純に加算すると、特にバックグラウンド濃度の高い場合は、誤差が過大になる。