直流20-500V/5-30A回路における開離時アークの諸特性

摘要

直流高電圧回路において、通電中のAg接点対を等速開離装置を用いて速度75mm/sで等速開離し、開離時アークを発生させた。最大電源電圧E＝504V、接点接触時の回路電流最大I＝30A、最大電力P＝8.3kWの条件で実験した。発生させた開離時アークの形状変化を高速度カメラで接影し保存した。撮影した画像を解析してアーク放電の長さを測りアーク電圧とアーク放電の長さの関係を調べた。その結果、これらの実験条件の範囲内では、開離時アークの形状によらずアーク電圧とアーク放電の長さの変化は同期しているという事が確認された。特に回路電流Iが大きい場合には開離時アークの形状が両接点からのアークジェットにより三角形となった。