長距離パイプラインの補修·防食技術：＜長距離パイプラインのメンテナンスについて＞

摘要

配管設備の使用環境は非常に様々であり、設計（材料選定）時の想定を遥かに超える異常な腐食、機械的な損傷、更には配管設備の破損などにより甚大な人的被害を被ることもある（写真1参照）。 このため、特に長距離パイプラインにおいては、経済的にしかも全線にわたり検査可能なインテノジュントピグ検査機による配管設備の健康診断が行われている。 また、その診断結果にもとづく補修が行われ、数多くの長距離パイプライン設備の延命が図られてきた。パイプライン補修工法には、入管による溶接補修工法、配管内面樹脂ライニング工法、既設配管内に新たに配管を挿入していく二重管工法、外面から補修を行うスリーブ工法などがある（写真2参照）。