セメントJIS改正の要点（2003年11月20日付）

摘要

日本工業標準調査会標準部会は，2001年8月に策定した標準化戦略において，環境保全に資する標準化を重点分野として掲げている。同時に，環境·資源循環専門委員会が策定した分野別標準化戦略（環境·資源循環）では，今後のJIS策定·改正の際にISOガイド64（JIS Q 0064「製品規格に環境側面を導入するための指針」）を考慮し，製品本来の機能と製品のライフサイクルの各段階を通じた環境のバランスを確保することにより，環境保全に資するJISを通じた体系的な環境配慮を推進していくことが提言されている。 今回（2003年）のセメント製品規格の改正は，前回（1997年）のISO規格導入に伴う圧縮強さの品質規格値の改正,ルシャテリ工法による膨張量の規格値新設，低熱ボルトランドセメントの新設，および袋詰めセメントの軽量化等から，6年ぶりとなるものである。