ゼオライト膜による浸透気化·蒸気透過のプロセス設計

摘要

ゼオライト膜を用いて有機溶剤と水を分離するプロセスとして行われる蒸気透過法および浸透気化法のプロセス設計について述べる．いずれの方法においても有機溶剤と水の混合物を膜面に良く接触するように供給し，接触面とは反対側へと物質を透過させながら分離を行う．ゼオライト膜による蒸気透過，浸透気化は有機溶剤に含まれる比較的少量の水分を分離する目的で行われることが多いので，以下の記述においては混合物が供給されて分離が進む側を膜の「濃縮側」，物質が透過して出て来る側を膜の「透過側」と呼ぶことにする．