PVC、中国内需の高成長続く～原料塩素不足で輸入依存も拡大－か性ソーダの世界需要低迷で「インバランス」問題は深刻化－

摘要

PVC（塩ビ樹脂）のアジア最大市場である中国の内需（国内生産＋輸入）は引き続き大幅に拡大し、2002年には前年比20％増加して660万トン（前年約550万トン）に達する勢いだ。ただ中国では原料のエチレンと塩素不足を背景に内需の約半分を輸入に依存しており、2002年輸入は300万トン以上（同252万トン）に拡大するとみられる。 このように中国のPVC向けを中心に塩素需要が大幅に増加する一方で、塩素と電解設備で併産されるか性ソーダの需要は世界的に伸び悩んでいるため、塩素とか性ソーダの需要ギャップ「インバランス」の拡大が一段と深刻化しそうだ。