宇部興産、ナイロン6樹脂の国内生産強化を検討～将来計画立案へ-宇部ケミカル工場内で設備を統廃合／2010年ごろを視野に一

摘要

宇部興産は主力製品のナイロン6樹脂を国内で大幅に増産するための将来投資計画を立てていく。 中国への輸出拡大に対応するほか、コスト競争力の強化を狙う。 旗艦工場の宇部ケミカル工場（山口県宇部市）で、大型重合プラントの導入をはじめ大規模な設備投資を検討。 手持ちの海外投資が一服する2007年から2010年ごろの実行を視野に入れる。 現在検討しているのは老朽化した重合設備4系列を廃棄する代わりに新鋭の大型プラント1系列を増設する、というスクラップ＆ビルド（S＆B）。 年産能力2万トンの削減に対して4万トンの重合プラントを新たに追加する案で、最終的には差し引き2万トンの増産を狙う格好となる。