SM、2004年実質供給能力は305万tに～増設効果で前年比15万t増加　一定修系列増加による損失は拡大／輸出比率は40％程度に上昇へー

摘要

日本のSM（スチレンモノマー）メーカー各社の2004年定修予定が明らかになった。 2004年の定修系列は7社11系列（2003年は4社4系列）に増加するが、2003年12月に旭化成ケミカルズが水島製造所で年産33万トン系列の増設を完了したため、実質生産能力は305万トン程度と2003年に比べて約15万トン（5％）増加する見通しだ。 2004年の内需が前年並みにとどまるとみると、市況にもよるが、増産分のほとんどは中国向けを中心とする輸出に向けられそう。 この結果、輸出は137万トン程度と約12％増加し、生産量に対する輸出比率は40％程度（2003年は38％）に上昇するとみられる。