フタル酸系可塑剤、2004年上期需給は低調～輸出大幅減で在庫圧縮

摘要

フタル酸系可塑剤の2004年上期（1～6月期）出荷実績は、内需·輸出ともに低調で前年同期比5．7％減の18万856トンにとどまった。 生産も8．5％減であり、輸出がゼロに近づいたDIDP（フタル酸ジイソデシル）の生産が半分以下に落ち込むなど、他の品目もおしなべて低調のまま下期も推移しそうだ。 可塑剤工業会のまとめによると、フタル酸系可塑剤は国内では主力用途の軟質塩ビ向けが引き続き不調であり、2004年上期出荷実績は国内向けが3．5％減の15万1，310トン、輸出も15．8％減の2万9，546トンと前年好調だった輸出が落ち込んだ。