三菱レイヨン、前期営業損益76億円の赤字～原燃料高と需要減響く

摘要

三菱レイヨンの2009年3月期連結業績は売上高が前の期比17.6％減の3,450億円、営業損益が76億円の赤字（前の期は375億円の黒字）だった。 主力とするMMA系およびAN系事業は上期の原燃料価格高騰を吸収しきれず、下期は急激な需要減少に苦しんだ。 経常損益は38億円の赤字（同340億円の黒字）。 投資有価証券評価損132億円、生産規模を縮小したアクリル繊維事業を中心に減損損失113億円を計上したため、最終損益は290億円の赤字（同143億円の黒字）となった。 なお退職給付会計における数理計算差異の影響で営業·経常利益が59億円、最終損益が35億円それぞれ減算された。 配当は7円減配し4円とする。