「登録基幹技能者制度」運営団体の登録進む--全防協、日塗装、日左連と相次ぎ完了--特例講習も始まる

摘要

現在、専門工事団体で、登録基幹技能者制度の整備が進んでいるが、このほど、（社）全国防水工事業協会（高山宏会長）、（社）日本塗装工業会（白川隆幸会長）、他日本左官業組合連合会（守屋清会長）が登録基幹技能者制度運営団体としての登録を認められ、事業をスタートさせている。 「基幹技能者」とは、熟練の技能を持ち、なおかつ施工管理、品質管理、原価管理、安全管理等のマネジメントができる、技術的能力と現場の責任施工能力を兼ね備えたいわば上級職長に位置付けられる立場の技能者に与えられる資格。 昨今の建設市場、建設現場の環境の変化や、有能な技能者の処遇向上の必要性などを背景に設けられたこの資格は、当秋冬専門工事団体が実施する講習、試験を経て認定される民間の資格であった。 それが、今年4月施行の改正建築業法の施行規則に「登録基幹技能者」として明記されたことにより、新たな制度の下、事実上、法に則った公の資格となった。 さらに、登録基幹技能者を経営事項審査（経審）の加点対象（3点）とすることも決まった。