労働者意識の変化--平成16年労働径濟白書--

摘要

わが国における「理想の仕事」観は壮年層を中心に収入や雇用の安定を求める「安定志向」と、若年層を中心として仕事そのものの楽しさや仕事の中での能力発揮を求める「やりがい志向」が強くなっている。 　 仕事観の変化をみると、労働条件面等では「失業の心配のない仕事」が、失業率の大きく上昇した1990年代後半以降に急速に高まっている。 仕事の内容面では、「仲間と楽しく働ける仕事」が最も高く、一方「専門知識や特技が生かせる仕事」「世の中のためになる仕事」が増加しており、仕事の中身そのものが自分の能力·適性に合っているか、仕事の社会的意義に自分が納得できるかといった点に近年は関心が高まってきている。