抗菌に優れ、快適な室内環境をつくり出す漆喰の魅力

摘要

漆喰を使う歴史は古く、日本で使われだしたのは1300年前、世界ではもっと早く3000年前とも5000年前ともいわれている。しかし、苦から身近にある建材にもかかわらず、一般の方には情報を得る機会がなく、材料や機能面についてまったく知らない人が多いのも事実だ。ただ単に苦からある壁材ではなく、なぜ古くから使用され続けてきたのか、今の建築においてなぜ漆喰が見直されてきたのか。漆喰のもつ機能性をあらためて理解することで、その魅力を発見できるのではないだろうか。　漆喰は、左官材としての扱い易さはもちろん、調湿性·不燃性·硬化性·断熱性をはじめ、防カビなどの抗菌にも優れた建材である。その建材として理想的な多機能は、漆喰にしかないものだ。