第5回（最終回）三菱信托銀行本店ビルY字型トラス柱溶接施工試験

摘要

東京駅前丸の内周辺は、明治、大正期にかけて、わが国の近代化を支えてきたオフイス街として栄え、数多くの歴史的建築物が建設された。 しかし現在、建築物の老朽化、耐震性、建物機能更新の必要性から、本地区の再開発計画プロジェクトが推進されている。 なかでも三菱信託銀行本店ビル（以下タワー棟と称す）は、同丸の内地区において、隣接する日本工業倶楽部会館（以下倶楽部棟と称す）との共同建て替え工事として計画され、丸の内地区の歴史的景観を保存しつつ、最新鋭の超高層ビルの構築を進めていくという一際注目を浴びた物件であった。