アメリカでの研究生活を振り返って

摘要

はじめに，わたしは元々研究者を志していたのではない。海外での生活に多少は憧れをもっていたかもしれないが，まさか自分が大学院生時代に単身渡米し，二年間も研究生活を送ることになろうとはまったく想像していなかった。しかもその期間に父が痛で亡くなるという，衝撃的な出来事も起きた。それまでに経験したことないほど，精神的につらい日々が続き，研究をあきらめかけたこともあった。しかし結局のところ今もこうして研究を続けている。一ついえることは本当に人生何が起こるかわからない，ということである。