燃料油販売3カ月連続のマイナス

摘要

6月の石油製品需要は燃料油合計13,117千klで前年比4.2％の減少となった。今年度に入ってから3カ月連続のマイナス。油種別には，ガソリンが1.3％減，ナフサが17.2％減，ジェットが27.8％増，灯油が4.3％増，軽油が2.6％増，A重油が5.0％増，C重油が13.2％減。ナフサ，C重油の大幅減が影響した形だが，需要規模は1,300万klそこそこまで縮小している。一方，6月の原油処理量（精製業着分）は12,513千klで前年比83.1％。需要同様，3カ月連続の前年比減処理で，1,300万klを割り込む低水準。6月の製油所稼働率は66.5％と70％を割り込み，前月比8.5ポイント，前年比4.1ポイントのそれぞれダウン。6月の製品生産は12,073千klで前年比13.5％の二桁減産。全油種が減産となり，特に，ナフサ，灯油は3割強の減産。製品輸入はガソリンが前年比3倍の高水準で合計2,678千klの前年比9.5％増だったが，製品輸出は2,088千klで同18.1％の大幅減少。以上の結果，6月未の燃料油在庫は9,234千kl（流通在庫は含まず）で，月間778千klの減少となった。再び1,000万klの大台を割り込み，前年同月末比85.7％の低水準。10カ月連続して前年レベルを下回っている。灯油在庫は月間126千klの減少で1,402千kl。6月としては異例の減少で，これも前年同月末比72.3％と前年水準を大きく下回っている。