供給·需要ともに縮小，在庫も36万トン減

摘要

12月のLPガス需要は前年同月比7．2％減の1，629千トンとなった。一般用がプロパン·ブタンともに前年割れとなったほか，輸入船直納分も電力用1杯のみにとどまった。1月の寒さで忘れていたが，12月は極めて温暖だった。北へ行くほど気温が平年を大きく上回り，LPガスや都市ガスの需要を低迷させたようだ。わが家もLPガス世帯。12月ば43℃で風呂にお湯を溜めていたが，1月からは45℃で溜めるようになった。水温が低下して湯の温度が高くなった。かなりLPガス消費量は増えたに違いない。12月は需要規模も例年になく小さくなったが，供給も国内生産が38万トン，輸入が88万トンの合計127万トンと前年を10．9％下回った。なんだか需要ピーク月とは思えないほど。この結果，在庫ば月間363千ト，減少の202万トンに減少した。前年同月末比101．1％とまだ前年を上回っているが，ランニング在庫は96．9％，特にブタンが37．6％とかなりの低在庫となった。CPは急騰し，そして急落。欧州で寒波は去ったが，米国と極東は寒い。しかし，需要は極めて鈍い。一方，元売各社の2月仕切改定は，1月CPを反映してプロパン上げ·ブタン下げ。1社だけ2月CP急落のために連続の下げとなっており，仮需·買い控えなどいろいろありそうだ。北陸·中国地方日本海側の大雪にローリーも船も苦戦しているようだ。