ブタン需要は引き続き好調2.4％増

摘要

12月のLPガス需要は前年同月比5.2％減の1,739千トンとなった。ブタンが前月に続く伸びをみせたがプロパンは低迷した。12月前半の温暖な気候が響いた。半ばからは寒気が南下，気温低下と日本海側への大量降雪をもたらしたが，全国的には気温はほぼ平年並みにとどまった。ブタンの伸びは電力や石化の受入れが貢献したもの。供給は，国内生産が41万トン，輸入が101万トンの合計142万トン。生産が大幅増加。輸入は大幅前年割れと対照的だった。12月の輸入量が100万トン前後の低水準となったのは，2006年12月の967千トン以来のこと。製油所の生産分の増加は自家消費の減少によるもの。この結果，在庫は月間316千トン減の2,015千トン，前年同月末比84.9％と水準を下げ200万トンぎりぎりとなった。12月のLPガス輸入通関CIF価格は，11月CPが急騰したことを受けて6万円／トンを突破した。6万円台以上の高値は2008年11月の72,833円／トン以来だ。元売各社の2月仕切価格改定は，プロパンが4,000円／トン程度，ブタンが3,000円／トン程度のそれぞれ値上げとなっている。