2007年度日本建築学会大会（九州）の概要

摘要

建築系の最大の学会である日本建築学会大会が、2007年8月29日から31日まで、まだまだ残暑が残る九州の福岡大学（福岡市城南区）で行われました。本報では建築環境工学分野で本協会と関係がある空気質分野の発表傾向を報告します。まず、日本建築学会は1886年に創立され現在の会員数は35,000名程で、本部は東京都港区三田にあります。 大会は年1回行われ、発表論文数は毎年7,000編近くあります。 発表の分野は大きく建築計画、構造、防火、材料·施工、環境、歴史·意匠、都市計画、建築経済等の8から10程度に分かれています。 空気質関連は環境工学分野に入り、環境分野は音、熱、光、振動、空気、建築設備、エネルギー等の広範囲なテーマを含んでおり、この分野の発表論文数は約1,700編です。 最近は地球温暖化対策、省エネ対策を背景にこれらのテーマが活発のように感じます。