金融不安を勝ち抜く財務戦略/経濟情報の活かし方を考える

摘要

日本経済、取り分け大阪経済の落ち込みには目を覆いたくなる状況です。 先人の叡智を結集し、ハイテク技術を駆使しても暗く長いトンネルの出口が見当らない深刻な様相です。 小泉内閣誕生後、①日経平均株価8000円そこそこ、②38000社の倒産、③就業者180万人減少、④税収の大きな減少、⑤不良債権額の増加とこの2年間の成果は、惨憺たるものです。 多少の地域差があったとしても、日本経済の先行きに不安を感じていない人はいないでしょう。 それだけに刻々と変化する経済情報の把握が重要となります。過去の経験から、こう変化するとこうなるといった読みの図式が必ずしも通用せず、五感で得る正にカンの働きこそ重要と指摘する論者もいます。 カンの閃きは、さまざまな経験や知識の積み重ねといった年輪を経ないと生まれないものだけにその重要さを感じます。 そこで新聞の読み方にスポットを当て、経済情報の接し方を考えてみることにしよう。