Sr-Al-Nb系ベロブスカイト型酸化物の金属イオン規則配列構造制御と光触媒特性

摘要

立方晶ベロブスカイト型酸化物（ABO_3）のAサイトをSr~(2＋)，BサイトをAl~(3＋)とNb~(3+)が1：1で占有したSr-Al-Nb系ペロブスカイト（SAN）をもBサイトでAl~(3＋)とNb~(5＋)イオンが交互規則配列した規則相,統計的に配列した不規則相のドメイン構造を持つ．調製条件により規則相の割合を制御し，光触媒活性との相関を調べた結果，規則相が増加することで活性が低下した．これは規則相と不規則相の電子構造の違いに由来することが示唆され，金属イオンの配列構造が光触媒活性にとって重要な因子の一つであることがわかった．