溶融スラグを用いたモルタルの基本物性に関する基礎的研究

摘要

現在、廃棄物処分場は困窮な状況にあり、それに対する取り組みが急務となってきている。その取り組みの一つとして、一般廃棄物及び焼却灰を1200℃以上の高温で溶融状態（溶融スラグ）とした後、急冷することにより固形化させる溶融回化処理法が実施されつつある。 本研究は、採取した溶融スラグが水砕スラグであることから、細骨材として用いたモルタルの諸物性、および、溶融スラグを微粉砕することにより比表面積を4000、8000cm~2/gとした場合の混和材料としての利用の可能性について検討を行った。 その結果、スラグおよびスラグ微粉末はコンクリート用細骨材並びに混和材料として利用が可能であることが認められた。