新しい自動車技術と特殊鋼：I.最近の自動車技術の動向

摘要

21世紀が終わる頃には全ての自動車が石油以外の燃料で動いているかも知れない。それは、燃料電池かも知れない、あるいはもっと異なったエンジン（内燃エンジンではないだろう）かも知れない。 石油枯渇までの時間が何時までたってもあと30年といわれてきたが、そう遠くない時期に生産量のピークを迎えることになりそうである。 一方、大気温度は少しずつ上昇している。 わが国では、地球温暖化に及ぼす自動車の影響の割合は約19％といわれており、我々は自動車の燃費改善を最も重要な技術として取り上げなければならない。 また、都市環境も依然として大きな社会問題として残されており、大気汚染、地球温暖化、石油枯渇対策が21世紀に自動車エンジニアが取り組まなければならない課題である。