兵庫県立工業技術センターにおける研究開発の取り組み

摘要

兵庫県立工業技術センターは，地域産業の振興を目的として，企業ニーズに基づいた工業技術の研究開発，企業との共同研究·人材育成等を行うことにより，県内企業の活性化を支援している．兵庫県工業試験場として1917年に設立され，来年には100周年を迎える．組織は，神戸市須磨区にあるセンター神戸，西脇市にある繊維工業技術支援センター，姫路市にある皮革工業技術支援センターからなる．センター神戸は，総務部，技術企画部，材料·分析技術部，生産技術部の4部体制である．材料·分析技術部は無機材料グループ，化学材料グループ，食品·バイオグループ，生産技術部は金属·加工グループ，機械システムグループ，電子·情報グループで構成しており，細部にわたる技術支援を実施している．本稿では，機械加工のなかから切削加工，放電加工の研究事例について紹介する．