航空機騒音の測定·評価における単発騒音の評価手順と妨害音の取り扱い

摘要

環境省は「航空機騒音に係る環境基準について」（昭和48年12月環境庁告示第154号）を一部改正し，平成19年12月17日付けで告示した。これに伴い，騒音評価尺度はWECPNLからL_(den)に変更になり，その算出の基本となる単発騒音の評価指標は，最大騒音レベル(L_(ASmax))から単発騒音暴露レベル(L(AE))に変わった。新しい環境基準の施行日は平成25年4月1日であるが，これに先立ち，環境省は「航空機騒音測定·評価マニュアル（以下，「マニュアル」という。）」を作成し，平成21年7月28日に公表した。現在，これにしたがって一部の地方公共団体で測定を試行中であるが，その結果等により，適宜改修する予定である。ここでは現段階でのマニュアルに沿った手順によるL_(AE)の算出方法について説明し，妨害者の影響と処理事例を述べる。