ホロンパイル平原を旅する

摘要

この数年気が置けぬ仲間たちと毎年夏に中国東北旅行を続けているが、2016年は趣向を変えて中国東北は同じだが、辺境の地はノモンハンにでかけようということに相成った。むろん、私に異議はない。2007、2008両年にノモンハンを訪問した時からすでに7年が経過しており、かつての姿とは相当違っているのではないか、というのがまず頭に浮かんだ。しかし、地平線が見える草原を車で走破する快感は、絶対に日本でも東南アジアでも経験できない。そんな期待もあって、2016年8月に一週間ほどホロンパイル平原はノモンハン紀行に参加することとしたのである。ちなみにホロンパイルとは、中国東北の北西部の内モンゴル自治区の砂漠地帯をさし、ホルン湖とボイル湖の間に挟まれた草原地帯をいう。主要な都市はハイラルで、ここがこの地域の中心都市である。