JUPITER-8 50mm F2：ツァイス·ゾナーの完全コピー

摘要

第2次世界大戦の終了とともにツァイスの技術者とその技術を手に入れた旧ソ連は、モスクワ近郊にあるKMZ (Krasnogorski Mekhamicheskii Zavod)においてツァイス·ゾナー50mm F2のクローンであるZ.K.(Sonnar Krasnogorsk)50mmF2レンズの製作に成功した。 そして、その技術をもとに独自のJUPITER（ЮПИТЕР、ジュピター）-8 50mm F2レンズを開発し、ZORKI（ЗОРКИЙ、ゾルキー）、DRUG（ДРУг·ドルーグ）およびLENINGRAD（ЛЕНИНГРАД、レニングラード）カメラ用として、1992年ごろまで製造が続けられた歴史あるレンズである。 このレンズ類はすべて非沈胴式で、初代と2代目はアルミニウム鏡胴の、いわゆる白玉レンズであるが、3代目は黒色塗装へと変化している。