東京モノレールの経營施策

摘要

東京モノレール羽田線は、羽田空港利用客のアクセス輸送をその役割として、昭和39年9月に開業した。 時あたかも東京オリンピック開催直前の時期であり、また東海道新幹線の開通と期を一にしていた。 輸送方式には、当時日立製作所が技術提携していた、西独アルウェーデ社の跨座式モノレールが導入され、昭和38年5月着工、浜松町-羽田間13kmを用地買収の必要のない海上ルートで極力結ぶこととし、僅か1年4ケ月の短期間で完成している。 総工事費は211億円となっているが、これは当時の物価水準から見て、大変多額のものであり、直後の経常を非常に厳しいものとする一因となった。