アソヅエユーのスチル用レソズ

摘要

ヨーロッパのレンズメーカーといえば、ドイツやイギリスの古くからのメーカーをすぐに思い浮かべることができるが、フランスにも名門のレンズメ－カーのあることを思い起こすことができる。 パリに本拠を置くピエール·アンジェニュー社がそれで、創業者そのままの会社名で、レンズ名もー部を除いて「アンジェニュー」としている。 映画の仕事を手伝っていた昔日1965年の春に、アンジェニュー12～120mF2.2の10倍ズームレンズの付いた16mmアリフレックスを与えられた。 その一眼ファインダーをのぞいたときの驚倒の思いは、まさに目からウロコの記憶がいまもある。 近い将来にズーム時代が到来するであろうことは容易に想像でき、アンジェニューは映画レンズのメーカーという先入観念とその名への畏敬の念はこの以来のものとなった。 創業は戦前だが、戦後まもなくメジャー入りしたレンズメーカーといって差し支えない。 その歩みをカメラ年表で参照しながらアンジェニューレンズの往年の足跡を追ってみたい。