詳説：弾塑性力学（71）－接線塑性を考慮した圧力依存性·弾塑性モデルのプローブ応答特性

摘要

本稿では，主応力軸回転試験（Miura et al 1986）および応力プローブ試験（Gutierrez et al，1991）に着目して，Sekiguchi and Ohta（1977）による異方性表現を導入した接線塑性－下負荷面モデルによる計算結果と実験結果との照査により，接線塑性と異方性の有無，ひいてはこれらの役割について解説する．なお，応力（速度）およびひずみ速度に関する諸量の符号は，引長を正とする．また，応力は，間隙圧を除いたいわゆる有効応力を意味するものとする．