自動車用部品の最新加工技術：自動車部品のワンチャッキング多面加工による高精度·高能率加工

摘要

最近の工作機械の受注が昨年同月比で20％近く上回る業積となっている。 この好調さは、自動車産業の堅実な設備投資によるところが大きい。 最近では商用トラックのユーザーニーズの多樣化に伴いトラック生産における生産技術も変貌しつつある。目まぐるしく変わる市場ニーズへの速やかなる対応だけではなく、コスト低減と品質、納期確保が今まで以上に厳しく求められている。 このため、特に従来の量産指向の生産ラインからセル生産方式の導入により、フレキシブルな生産ラインに切り替わってきている。 こうした背景により、2001年11月に発表したマルチタスクマシンの「INTEGREX-e-machineシリーズ」は、自動車関連企業からの受注が目立ってきている（図1参照）。 今回は、INTEGREX e-650を使い、1台でターニング·フライス·エンドミル·ドリル·タップなどの複合工程をワンチャッキングで実現し、コスト、品質改善に貢献させている。 多機能な新機種の開発だけでなく、その機能をさらに高めるアプリケーションを拡充させたので、段取り換えの多い多品種少量のラインにも投入されやすくなった。