移動体パケットシステムにおけるリアルタイムアプリケーションのためのタイムスロットスケジューリング手法に関する検討

摘要

移動体パケットシステムにおいて、Proportional Fair(PF)方式に代表される無線チャネルの状態を考慮したタイムスロットのスケジューリングアルゴリズムがこれまでに幾つか提案されている。これまでの方式では、PF方式のベストエフォートクラスと、遅延やスループットの制約を伴うリアルタイムクラスの混在や共存を積極的に考慮した提案は行われていない。 本稿では、現在主流となりつつあるPF方式のベストエフォートクラスのサービスに、リアルタイムクラスを導入した場合の効率を改善するスケジューリング方式について検討を行う。 提案方式は移動局別の受信バッファ内データ量に応じてスケジューリングを行うことが特徴であり、シミュレーションによって提案方式の有効性を確認する。