電磁誘導現象の視覚的観察装置の試作と高速動画カメラによる観察

摘要

電磁誘導による起電力の発生を発光ダイオード(LED)の発光で視覚的に確認できる実験器具を試作した。回転可能な板に磁石を取り付けるとともに、数百～1000回巻きのコイルにLEDを取り付ける。コイルの近傍で板を回転させることで磁石がマイルの近傍をある速度で移動し、コイルの鎖交磁束数が変化する。この結果、コイルに起電力が発生してLEDが発光する。LEDの発光は肉眼でも視認できるが、最高1200フレーム／秒での高速動画撮影が可能なハイスピードカメラでこのLEDの発光状態を観察したところ、磁石の動きに同期したLEDの点灯を確認することができた。