Machine-to-Machine (M2M)やInternet of Things (IoT)の基盤技術として実用化が期待されている無線センサアクチュエータネットワーク(Wireless Sensor and Actuator Network,WSAN)では,各センサが間欠動作することで消費電力量を削減することができるが,送受信間のセンサは互いに稼働状態になってから送信を行うため,応答性能が低下する可能性がある.そこで,我々はオンデマンドアクセスが可能なWSANであるROD-SAN (Radio-on-Demand Sensor and Actuator Network)の研究開発に取り組んでいる.ROD-SANのWake-up機能を用いることで省電力性と高い応答性の両立を実現できるが,同一チャネル上にセンサが多数存在すると,チャネルでのセンサ間競合により通信性能が低下してしまう.そこで本稿では,競合を抑制するためにセンサがチャネル毎の利用率に基づいて適切な送信チャネルに切り替える方式を提案する.シミュレーション評価の結果,提案手法はパケット到達率を約15%改善出来る事を明らかにした.
展开▼