湿度スイング空気清浄法における浮遊粒子状物質除去作用の理論的研究

摘要

本論文では，この仮説を理論的に検証することを目的とする．そのため，飽和湿り空気が鉛直な平行平板間の流路で冷却·除湿される過程において，吸込み流れ，熱泳動，核凝縮沈降の除去効果を，基本的な対流，熱伝導，拡散による輸送を基礎にして理論的に導出する．そして，理論的な評価を通して，SPM除去機構の特定とその特性を検討する．以下，対象とする系，条件を明示し，壁面で水蒸気が凝縮する際に発現する吸込み流れと熱泳動，除湿に伴い空間で生じる核凝縮沈降によるSPM除去効果を導出し，湿度スイング空気清浄法の機構を検討する．