対流伝熱解析の進展と圧力補正法SIMPLE

摘要

英国放浪を終え，通常より2年遅れて静岡キャンパスから浜松キャンパスに移ってきたため，講座配属の際の優先順位は最下位だった．早く就職せねばとの思いから楽に卒研が終えられればという下心はあっても，行きたい研究室はとりたててなかった．所属学生がまだ一人しか決まっていなかった児山仁先生の熱工学講座を選んだのは，先生が見るからに寛仁大度な紳士だったからである．卒研を一緒に取り組んだ先客の学生とは生涯の親友となり，恩師児山先生の導きで対流伝熱の研究に踏み出すことになるわけであるから，人一人の人生は確かに出会いで大きく変わるものである．