大橋ジャンクション屋上公園基本設計におけるVE適用事例

摘要

首都高速中央環状新宿線の大橋ジャンクション（図1、以下JCTと略）は、東京都の第二種再開発事業と一体的に施行されており、再開発に伴うまちづくりを行う目黒区と三者で連携して事業を進めてきた。大橋一丁目公園（仮称）（以下、大橋屋上公園と称す）は、JCTという道路構造物の上部空間を有効活用し、都心の環境改善に大きく寄与するシンボル的な交流の場として、地域の活性化を実現する極めて特殊な立体都市公園である。本稿は大橋屋上公園について、基本コンセプトが決定済みの基本設計段階において、公園を機能本位で考えるVE手法を適用した事例を紹介する。VE手法を適用することにより、従来の公園設計の手法では不可能であった客観的な指標を用いて、合理的な説明が可能な公園設計を目指すこととした。