菊人形

摘要

菊人形は、江戸時代後期、巣鴨-染井辺り(本誌2014年3月号参照)が発祥といわれています。文化9(1812)年頃から菊細工と呼ばれ、動物や名所などの風景が作られ人気を集めました。植木屋が担い手でしたが、その植木屋も庭園などの手入れをする人たちだけでなく、草花などを栽培したり、人々に提供する花屋と呼ばれる人たちも現れました。こうした人たちによって歌舞伎の演目などを現した菊人形なども作られるようになり、菊人形展の中心は現在の文京区団子坂に移動していきます。