金属外装材の表面仕上げ恒久化への挑戦

摘要

アルミカーテンウオールの高耐候性の焼き付け塗装といえば，1980年代半ばからカイナー500系（PVDF）のフッ素樹脂焼き付け塗装が台頭し始め，その後20年以上にわたり超高層ビルの外装仕上げとして君臨してきた。筆者も1987年に，新川崎ビルのアルミカーテンウオールに同材料で2コート1ベークシステム（当時の日本では2ベークシステムが一般的）を初めて導入した。竣工（しゅんこう）20年経過時点で表面仕上げの損傷度調査を実施したが，全く劣化が認められず，この塗料の優秀性を改めて実感したところである。