橋梁点検における小径コア診断

摘要

わが国には、橋長15mを超える道路橋が現在までに約15万基整備されており、そのストックは膨大なものとなっている1）。道路橋は、高度経済成長期以降に大量に建設されたものであるが、近年の交通量の増大や車両の大型化の影響を受け、鉄筋コンクリート（RC）床版の早期の疲労劣化が顕在化している。さらには交通荷重だけでなく、飛来塩分や凍結防止剤による塩害、寒冷地での凍害、アルかJシリカ反応またはそれらの複合作用によって劣化している場合もある。