炭化ケイ素の高温酸化挙動との高温耐酸化性向上のための酸化物被覆

摘要

炭化ケイ素（SiC）は耐火性や高温強度や耐熱衝撃性に優れるため1），炭化ケイ素材料はタービン翼やディーゼル微粒子捕集フィルター（DPF）など様々な高温構造用材料分野での利用拡大が検討されている2，7）。しかし，炭化ケイ素材料は，その優れた高温特性を活かして過酷な高温雰囲気下に曝されるために，更なる高温耐久性の向上が望まれる。このような過酷な高温雰囲気下で炭化ケイ素が劣化する現象として，パッシブ酸化の促進，アクティブ酸化，高温酸化によって生成するクリストバライトのα－β相転移，高温酸化過程におけるバブル発生などが挙げられる。