SiC系熱電変換材料

摘要

熱電発電は廃熱や自然熱などの熱源の種類を問わず，すべての熱源を利用できることから熱エネルギーの有効利用技術として注目を集めている。 今回選定した炭化珪素セラミックスは構造材としては一般的な材料であり，高い高温強度，優れた耐食性及び半導体的性質を持つなどの特徴を持っていることから高温型熱電変換材料として期待される。 炭化珪素をn型熱電変換材料として用いる場合，窒素雰囲気からの窒素の固溶が効果的であることが報告されているが実用レベルにまでは至っていない。 そこで，本研究ではn型熱電材料の特性向上を目的として炭化珪素セラミックスを加圧雰囲気で焼成した。