川崎重工業の舶用再熱蒸気タービン推進プラントについて

摘要

川崎重工業（以下，当社）の再熱蒸気タービン推進プラント「川崎URA型再熱蒸気タービンプラント」は，当社が1970年代に建造した8隻の原油タンカーに搭載した再熱式蒸気タービンプラントに於ける経験·実績に基づき，蒸気タービン推進LNG船の高効率化を目的として最新技術を導入し，開発されたものである．当社坂出工場にて建造し，2011年9月から商業運転を開始したURAプラントを搭載した1番船において，LNG船では世界初となる再熱式蒸気サイクルの採用，及び効率向上のための各種対策により，従来型タービンLNG船と比較して，10%を超える燃費改善を達成している．また，1番船と同型船である2番船も2013年9月に引渡し，就航している．