医薬品の準備

摘要

災害はいつでもどこでも起こりうる。このため，準備は被災地支援目的というより，被災した際に自施設が最低限機能維持'するための備蓄にする必要がある。しかし，災害の種類によって想定される被害規模や期間が異なるため，災害用備蓄医薬品としてひとまとめに論じるのは不可能である。さりとて考えうる最悪の想定を見越して備蓄をすると品目も多く,;'期限や備蓄するスペースなどに苦慮するだけでなく費用もかさむ。自施設での備蓄は必要ではあるが，このような自助努力とは別に共助 公助を整理しておぐ必要がある。ある程度自施設で備えうる範囲と，そうでない場合はその他で調達できないか検討しておくことが.被災した際に慌てない第一歩であり，準備期にある病院にあっては薬剤師として災害対策に関おれるであると考られる。