シャフトドライブCVTの開発

摘要

著者らは，円すいローラを用いて交差軸間の動力伝達を行う固定変速比のトラクションドライブ変速機を開発した．さらに，円すいローラ間の接触点を移動させることで変速比を可変とする無段変速機構（シャフトドライブCVT）を考案した．本CVTは剛なローラとディスクを用いたトラクションドライブによる動力伝達を行うため，高出力化の可能性があると考えており，大型自動車への適用を念頭に置いている．自動車用を考えると，トルク容量と動力伝達効率の向上は必須であり，そのための基礎研究を行っている．本稿ではシャフトドライブCVTの原理を説明し，これまでの研究成果を紹介する．