福島沖浮体式洋上ウィンドファーム実証研究の現状と将来展望

摘要

一方、東日本大震災および原発事故の被害を受けた福島県の復興のために、政府は2011度3次補正予算で125億円を計上し、福島県沖合の海域に世界初の浮体式洋上ウインドファームを建設する実証研究を開始させた。現在、丸紅（プロジェクトインテグレータ）、東京大学（テクニカルアドバイザー）、三菱商事、三菱重工業、ジャパンマリンユナイテッド、三井造船、新日鐵住金、日立製作所、古河電気工業、清水建設及び、みずほ情報総研の11社からなるコンソーシアムは、経済産業省からの要託事業として浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業を推進している。本稿では福島沖浮体式洋上ウインドファーム実証研究の現状を紹介すると共に、我が国における洋上風力発電の将来展望について述べる。