燃料電池発電システム用パワーコンディショナ

摘要

2台の昇圧回路と正弦波生成用インバータで構成することによって，広範囲な入力電圧仕様に対して高効率を維持できる住宅用コジェネレーション用高効率パワーコンディショナを開発した。 二つの昇圧回路の出力は直列に接続され，入力電圧が比較的低い場合は互いの入力が並列に，入力電圧が高い場合には互いの入力が直列になるように切り替えて接続することにより，広範囲な入力電圧仕様(12～50V)に対応できる。後段の正弦波生成用インバータは，直流電力入力を，電流制御された交流電力に変換する機能を有し，最大出力1kWを出力できる。 このインバータ部には，太陽光発電用パワーコンディショナと同様の系統連系ガイドラインに準拠した連系保護装置を付加した。 また，出力電流の指令借を燃料電池の発電制御部とリンクして変化させることにより，燃料電池の発電能力に応じたインバータの出力電力制御を可能にした。