タグチメソッドによるねじの疲労試験[1/3]

摘要

今回は，やはり約30年前にねじ研究協会が行なったねじの疲労試験に関する実験を組直して，パラメータ設計を適用した例とすることを試みてみよう。 文献(2)にあるように，タグチメソッドでは疲労試験のような長時間を必要とする試験は，例えば「荷重－変形特性」の変化を調べるなどで試験時間の短縮を図るべきであるとされている。そのような指摘に逆らうので気がひけるが，一つの事例として紹介する。 まず「ねじ部品の疲労強度の特性」について述べ，次に田口博士の著書［文献(3)］に書かれている「デジタル型の問題におけるパラメータ設計」の概要を紹介し，最後に「ねじの疲労試験への適用」について述べることにしよう。