ノンサプレツサー方式イオンクロマトグラフィーによる流入下水中の陽イオン,陰イオンの定量法についての検討

摘要

本報文では，ノンサプレツサー方式イオンクロマトグラフィーを用いて，その実試料として用いた流入下水の定量におけるピークの解析方法に着目し，日本国内の公定分析法との定量値の比較を行い，その定量値を一致させることができたので，その結果について報告する。ここで，本来は分析対象物質に対する共存影響については，それを試料の前処理によって取り除くこと（クリーンアップ）が最も重要であるが，その共存物質のみを取り除くことは現状では難しいことから，より実務的にこれらの検討を行った。