化石資源を利用しない環境·安全対応低燃費タイヤの開発

摘要

タイヤ製造メーカーである当社は地球環境へ貢献するテーマとして，①いずれ枯渇する化石資源である石油や石炭由来の原材料を減らすこと，②タイヤのころがり抵抗の改善により車の走行時の燃料消費を減らすこと，を目指して2000年に石油外天然資源タイヤという概念を生み出した．空気入りタイヤが生まれた時のタイヤ原材料は，天然ゴム，白色充てん剤が主体であった．その後，自動車の高性能化と環境問題への対応のためにタイヤが進化する過程で合成ゴム等の石油由来材料が採用され，再び天然資源の材料へ戻すということは，100年の進化してきたタイヤの歴史への挑戦になる．